“A Million Miles Away” の英語歌詞と劇団四季の日本語歌詞を徹底比較

caravan アラジン

Prescript

ディフニーチャンネルへようこそ。

このブログではオリジナルとなる英文の対訳と、吹替、字幕などを比較することを目的としています。

今回取り扱うのはディズニー作品「アラジン」の挿入歌 “A Million Miles Away” (邦題:行こうよ どこまでも) です。

本題に入る前に、まず最初にお聞きしたいことが1つだけございます。

みなさんは、この “A Million Miles Away” という曲をご存知ですか?

なんとなくアラジンについて調べていたらこの記事にたどり着いてしまったという方がもしかしたらいるかもしれないので、念のため説明をしておきます。

“A Million Miles Away” がどんな曲かなんて説明されなくても分かってるよ」という方は、適当に流し読みしていただくか、こちらまで読み飛ばしてしまってください。

それでは説明を始めます。

“A Million Miles Away” は、アラジンの隠れ家でアラジンとジャスミンが自由な外の世界への憧れを歌う曲です。

ジャスミンが盗みを疑われて衛兵に追わているところをアラジンが助けたすぐ後ですね。

「まるで……”囚われの身”」で声がそろってしまいお互い照れ笑いしたりするあの場面です。

ただ「歌ってたっけ?」と思った方が中にはいらっしゃるかもしれません。

「”One Jump Ahead”(邦題:ひと足お先に) と “Friend Like Me”(邦題:フレンド・ライク・ミー) の間に挿入歌なんてあったっけ?」と。

実はこの曲、アニメ実写版には登場しません。

”A Million Miles Away” は舞台版限定の曲なのです。

この舞台版アラジンは、私たちの住む日本でも上映しています。

劇団四季が提携しており、現在も汐留の電通式劇場[海]でロングラン上映中です。

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とても人気があるため、今日買いに言って明日明後日分のチケットを入手するというのはなかなか厳しい状況です。

気になるという方は早めの購入を!

まずは聴いてみる

“A Million Miles Away” についてざっくりと理解したところで、まずはこの曲を聴いてみましょう。

Apple MusicAmazonプライム に加入している方は追加購入無しですぐに聴くことができます。

またどちらも加入していないという方も、劇団四季がPVをYouTubeで公開しているため、それを見れば曲の一部を聴くことは可能です。

劇団四季アラジンについてあまり知らないという方はとりあえず一度再生してみることを推奨します。

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比較対象について

それでは、今回の比較対象をみてみましょう。

最初に説明した通り、このブログはオリジナルとなる英文の対訳と、吹替、字幕などを比較することを目的としています。

対訳には自分で英文を翻訳したものをご用意いたしました。

この対訳のことを、当ブログでは私訳と呼んでいます。

下記が “A Million Miles Away” の比較対象となります。

  • ブロードウェイ版歌詞の私訳
  • 劇団四季版(以下「四季版」と記載)の歌詞

この2つにはどのような違いがあるのでしょうか?

詳しくみていく前に、まずは1つ例をおみせいたします。


I’ll tend the sails and you can steer

僕が帆を見るから君は舵をとるんだ


この英文を四季版は君が舵をとるんだと訳しています。

メロディに合わなくなってしまうからか、四季版は「僕が帆を見るから」をカットしています。

このように、日本語として表現できる文字数に限りがあるため、英語歌詞と日本語歌詞を比較した時、日本語歌詞の方が情報量が少ないということは多々あります。

また、全く違う意味で訳していたりすることも珍しくはなく、先程の例では分かりませんが、読み進めて行くと “A Million Miles Away” にもそのような訳し方をしていることが見て取れます。

さて、どんな違いがあるか気になって来ましたか?

それではお待たせいたしました。

私訳と四季版でどのような違いがあるのかみていきましょう。

Lyrics & Translation

(A): アラジン
(J): ジャスミン

(A) Haven’t you ever imagined what it would be like

私訳これまでに想像したことはある?
四季ねえ、自由に飛び立って

(A) To take off and never look back?

私訳(A) 決して振り返らずにどこへ行くのがどんなんだろうって
四季(A) 二度と振り返らずにいられたらって 考えた事ある?

(J) Only every hour of every day

私訳ただ毎日1時間おきにだけ
四季毎日、朝から版まで

(A) What’s stopping us?

私訳何が僕たちを阻むの?
四季だったらそうしない?

(A) We’ll join a caravan tonight

私訳今夜 砂漠を行く商人の列に加わって
四季星に導かれ

(A) Count on the stars to be our guides

私訳僕たちを導く星々を数えるんだ
四季ラクダに揺られて

(A) We’ll simply vanish out of sight

私訳ただ姿を消して
四季行き先決めずに

(A) Go where the desert road decides

私訳砂漠の道が決めた道を行く
四季旅に出かけよう

(A There won’t be any obligations (J) Or fathers to obey

私訳なんの義務もないさ (従わなければならないお父さんも)
四季誰にも止められない (お父様でも?)

(A) ‘Cause we’ll be a million miles away Leave everything behind

私訳だから僕たちは百万マイル先まで行く 全てを置き去りにて
四季行こうよ どこまでも 全て捨てて

(A) When you choose to lose yourself Who knows what you might find?

私訳あなたが自分に負けることを選ぶ時 見つけるかもしれなかったものを誰が知るの?
四季何が見つかるか 夢に見て

(A) And once the journey’s done You’ll have some faith in me

私訳旅が終わってしまえば 僕を信用するだろう
四季旅が終われば 信じ合える

(A) After a million miles or so We might feel like we’re free

私訳百万マイルほど行った後には 僕たちが自由であることを感じているかもしれない
四季どこか遠くなら 自由になれる

(J) Maybe we’ll travel on the sea

私訳きっと私たちは海へ出るわ
四季船の旅はどう?

(A) I’ll tend the sails and you can steer

私訳僕が帆を見るから君は舵をとるんだ
四季君が舵をとるんだ

(J) Watch the waves roll on endlessly

私訳ずっと揺れる波を見るのね
四季波しぶきあげて

(A) And the horizon disappear

私訳そして見えない地平線も
四季地平線越えて

(J) We’ll leave all thoughts about the future Till some future day

私訳私たちは未来についての考えを全て捨てる いつかくる未来まで
四季明日のことはもう 悩まない

(A)(J) ‘Cause we’ll be a million miles away Leave everything behind

私訳だから私たちは百万マイル先まで行く 全てを置き去りにして
四季行こうよ どこまでも 全て捨てて

(A)(J) When you choose to lose yourself Who knows what you might find?

私訳あなたが自分に負けることを選ぶ時 見つけるかもしれなかったものを誰が知るの?
四季何が見つかるか 夢に見て

(A)(J) And once the journey’s done It won’t seem quite so far

私訳旅が終わってしまえば それは遥か遠く離れてはいないだろう
四季旅が終われば 気づくだろう

(A)(J) After a million miles or so We’ll find out who we are

私訳百万マイルほど行った後には 自分が何者であるかに気づくだろう
四季本当の自分に 出会えたことに

(J) Follow wherever the wind starts blowing (A) A million miles away)

私訳ひゅーっと吹く風がどこに行こうと着いていく (百万マイル先へ)
四季行く先は風まかせ (遥か遠く)

(A) The kind of a life people dream of knowing (J) A million miles away

私訳人々が知ることを夢見る人生 (百万マイル先へ)
四季誰もが憧れる場所へ (遥か遠く)

(A)(J) We’ll never turn back We’ll just keep on going

私訳決して戻らない ただ進み続ける
四季進むんだ 振り返らず

(A)(J) Vanishing from view Becoming someone new

私訳姿を消して 新しい誰かになる
四季新しい 自分求め

(A)(J) We’ll be a million miles away Leave everything behind

私訳だから私たちは百万マイル先まで行く全てを置き去りにして
四季行こう どこまでも 全て捨てて

(A)(J) When you choose to lose yourself Who knows what you might find?

私訳あなたが自分に負けることを選ぶ時 見つけるかもしれなかったものを誰が知るの?
四季何が見つかるか 夢に見て

(A)(J) And once the journey’s done We’ll have no need to roam

私訳旅が終わってしまえば もう放浪する必要はなくなるだろう
四季旅が終われば もう迷わない

(A)(J) After a million miles or so We might find out we’re home

私訳百万マイルほど行った後には 自分の居場所がみつかるかもしれない
四季自分らしく生きる 心のまま

(A)(J) After a million miles or so We might find out we’re home

私訳百万マイルほど行った後には 自分の居場所がみつかるかもしれない
四季自分らしく生きる 心のまま

次のページでは、舞台版アラジンの内容や、歌詞中に登場する英単語や文法を中心に解説をしていきます。

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