Prescript
このブログではオリジナルとなる英文と、吹替、字幕などを比較し、楽しく英語学習することを目的としています。
今回は、最近劇団四季での上演も始まったディズニー作品『Frozen』(邦題:アナと雪の女王)を取り扱います。
キーワードはこちら!
I got you
ある場面でエルサが使うワードです。
字幕は正しい意味で訳していますが、吹替では少し違う意味で訳しています。
このワードにはどのような意味があるのでしょうか?
それでは実際に使われている場面の英文をまずは確認してみましょう。
最初から対訳、吹替版、字幕版と一緒に確認したいという方はこちらから、答えをすぐに確認したいという方はこちらからジャンプすることができます。
Script
眠れない夜、エルサとアナはベッドを抜け出して大広間へ。
そこで二人は、エルサの魔法で雪だるまを作ったり、滑り台を作ったり、スケートをしたりして遊びます。
しかし、意図せずエルサの魔法がアナに当たってしまい、アナは気を失ってしまいます。
エルサは妹を抱き抱え、こう言います。
You’re okay, Anna. I got you.
Translation
当ブログでは、英文の持つ本来の意味を確認するために、ブログ執筆者である私自身による翻訳を用意しました。
この翻訳を、当ブログでは私訳と呼ぶことにいたします。
可読性を考慮し、私訳には青色マーカー、吹替版には青色マーカー、字幕版には黄色マーカーで色をつけています。
You’re okay, Anna. I got you.
大丈夫よ アナ 私がついてる
吹替 | 大丈夫だよアナ 大丈夫…… |
字幕 | 大丈夫よ アナ 私が ついてる |
Commentary
“I got you” で調べると下記のようなことを意味するという情報にたどりつくかと思います。
- 捕まえた
- 理解した
しかし、これを先程の場面に当てはめると……
- 「大丈夫よ アナ 捕まえたわ」
- 「大丈夫よ アナ 理解したわ」
このようになり、めちゃくちゃ違和感がありますよね。
Translation に記載した通り、ここの訳は「私がついてる」となります。
しかし “I got you” にそのような意味はありません。
では何故「私がついてる」と訳すことができるのでしょうか?
実は、ここでは省略が起きているのです。
補完したものがこちらです。
I‘ve got your back
「君の背後を守っている」「後ろ盾になる」という意味が転じて「私がついてる」という意味でも使われます。
吹替版では自分のせいで傷ついたエルサを前にして取り乱していますが、原文の方はしっかりとしたお姉さん感が強く出ていますね。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました⛄️
この記事を読んだあなたには、アナ雪に関連したこちらの記事もおすすめです。
コメント