【英語学習】DestinyとFateの意味の違い どう使い分ければいいのか具体例と共に解説

女神様 英語学習

みなさんは、DestinyFate違いを聞かれた時にうまく答えることができますか?

「どっちも運命って意味だから一緒でしょ?」と答えたとしても、間違いではありません。

DestinyとFateは類義語ですから、その意味にほとんど違いはありません。

しかし、両者のニュアンスにはわずかな違いがあります。

この記事では、そのニュアンスについて、例文と共に詳しく解説しています。

例文は『アラジン』や『ファインディング・ドリー』などから引用しているため、ディズニー作品が好きという方はより楽しみながら英語勉強ができちゃいますよ。

Destiny の意味

Destiny には偉大な結末を暗示した運命という意味があります。

つまり、ポジティブな意味で用いるということです。

例をみてみましょう。

Hank, I’m so glad I found you.
It feels like– I– Destiny.

Walt Disney Studios Motion Pictures “Finding Dory”

ウォルトディズニーピクサーズの映画『ファインディング・ドリー』で、ドリーがハンクに言うこちらのセリフ。

訳すと「ハンク、あなたを見つけられてとても嬉しいわ。これはきっと……私……運命だと思うの」となります。

この場面でドリーが Destiny を幸運に近い意味で使っていることが分かります。

Fate の意味

Fate には不運な運命という意味があります。

つまり、ネガティブな意味で用いるということです。

Destinyとは逆ですね。

例をみてみましょう。

My fate cries out, and makes each petty artere in this body as hardy as the Nemean lion’s nerve.

William Shakespeare “Hamlet”

シェイクスピアの戯曲『ハムレット』で、ハムレットがホレイショーに言うこちらのセリフ。

訳すと「私の運命は叫び、この体の狭量な動脈ひとつひとつをネメアの獅子の神経のごとく図太くさせるのだ」となります。

叫ぶというくらいですから、ハムレットがfateをネガティブな意味で使っていることが伝わってくるかと思います。

ハムレットは大体ネガティブですし。

ぶっちゃけ……

しかし、ぶっちゃけ両者に大きな違いはありません

細かいニュアンスの違いはあるものの、どちらも運命という意味を持つことに変わりはないため「この場面では絶対にこっち!」という風にカチッと決まっているわけではありません。

ドリーも、このような使い方をしていることですし。

What’s another word for fate?
Like destiny. Destiny? Destiny!

Walt Disney Studios Motion Pictures “Finding Dory”

訳すと「fateの別の言い方ってなんだっけ?destinyみたいな。destiny?destiny!」となります。

結局は類義語なので、日本語でいうところの運命定めの関係に似たような感じなんですよね。

あまり意識しすぎず、ニュアンスにほんのちょっとだけ違いがあるんだな程度にとらえましょう。

ネガティブな運命

ネガティブな運命を表現するのには、Fate以上に適したワードがあります。

それは doom です。

実際に使っている例をみてみましょう。

One skip ahead of my doom

“One Jump Ahead”, Aladdin’s inserted song

アラジンの “One Jump Ahead”(ひと足お先に) の歌詞の一部です。

訳すと「ひととび 運命のその先に」となります。

doom には悪い運命以外に、最後の審判という意味もあります。

つまり、ここでは死の運命というニュアンスで使っています。

そんな運命さえもひととびで越えてやるよというアラジンの余裕っぷりが詰まった歌詞というわけです。

女神様?

Destiny と Fate の持つ意味が分かったところで、両者が共通して持つちょっと意外な意味もついでに学んでいきましょう。

その意味とは運命の三女神です。

ギリシア神話に出てくる神様で、クロート、ラケシス、アトロポのことを指します。

別名をモイラという、このモイラには「割り当て」という意味があります。

その意味の通り、運命の三女神はは人間に寿命を割り当てるという役割があります。

人の生と死、つまり運命を司る神様というわけです。

Fate と Destiny を運命の三女神という意味で使っている例として、下記があります。

Fate blows her kiss

“High Adventure”, broadway musical Aladdin’s inserted song

これを運命と訳してしまうと、訳は「運命は彼女のキスを吹いて送る」となります。

この文章よりも前に女性の誰かが登場していれば、her をその女性の代名詞として使っていると言えるでしょう。

しかし、今回例にあげたアラジンの挿入歌 “High Adventure” は、それに当てはまりません。

唐突に代名詞 her がやってきます。

ここで注目すべきが Fate です。

運命ではなく、先程ご紹介した運命の三女神という意味で訳すとどうでしょう?

訳は「運命の三女神は彼女のキスを吹いて送る」となります。

これにより、her は運命の三女神を指してということが分かります。

アラジンの挿入歌 “High Adventure” についてはこちらの記事で紹介しているため、気になった方はぜひ読んでみてください。

今回は以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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