【FF15】超絶意訳なエンディング字幕。Stand by Me 本来の意味との違いとは

月 FF15

Commentary

When the night has come

夜を避ける

原文とSBMでは”夜”という言葉を使っていますが、FF15のみ「陽が沈み」となっています。

これは敢えてそうしたのでしょう。

続く歌詞にその理由があります。

And the land is dark

ノクティスと星の病

FF15では世界が闇に包まれてもとなっています。

“闇”は”dark”から来ているともいえますが、先程使わなかった”夜”を”闇”で置き換えていると捉えることもできます。

原文では”夜”が”闇”を連れてきたというニュアンスになっています。

このニュアンスをFF15では排除したかったのでしょう。

FF15における”夜”は主人公であるノクティスであり、”闇”は星の病であるためです。

まず、”夜”がノクティスである理由は、ノクティス(noctis)はラテン語で「夜の」という意味を持つためです。

“闇”が星の病である理由は、FF15の世界では昼が徐々に短くなり夜が長くなるという現象が起きており、その現象のことを星の病と呼んでいるためです。

物語終盤になると星の病が進行を続けたことで、太陽光の当たらない闇の世界になってしまいます。

ここまで理解すれば、世界が闇に包まれてもが、星の病に蝕まれた世界のことを指していることが分かるかと思います。

And the moon is the only light we’ll see

目的格の関係代名詞

ここでは目的格の関係代名詞が使われています。

目的格の関係代名詞には次のようなものがあります。

  • who(whom)
  • which
  • that

しかし、どの関係代名詞も文中には含まれません。

これは関係代名詞の省略が起きているためです。

では、本来関係代名詞はどこにあるべきなのでしょうか?

正解は下記の☆部分です。

And the moon is the only light ☆ we’ll see

なぜこうなるかは文を要素でSVOC要素で分けていけば分かります。

the moonisthe only lightwewill see
SVCSV

まず、SVCの後にSがあることから、何らかの省略が起きていることが予測されます。

SVCに続くSVに注目すると、Vにあたる”see”が他動詞であるにも関わらず目的格が存在しない不完全文になっていることが分かります。

よって、目的格の関係代名詞が使われていることが分かります。

では、次に先行詞関係詞節がどれであるか考えてみましょう。

先行詞関係詞節はそれぞれ次のようなもののことを言います。

先行詞関係詞節によって意味を説明される語
関係詞節関係代名詞に導かれる節

参考書などではこのような説明をしていることが多いかもしれませんが、難しい説明を抜きにしてもっと噛み砕いていうと次のようになります。

先行詞関係代名詞の手前
関係詞節関係代名詞の後ろ、不完全文

であれば、先行詞関係詞節は次の通りであることが分かります。

And the moon is the only light ☆ we’ll see

この文を2つに分けると次のようになります。

  • the moon is the only light
    (月は唯一の光です)
  • we’ll see the only light
    (私たちはその唯一の光を見るでしょう)

関係詞節で先行詞の唯一の光私たちが見るであろうという説明を加えています。
よって「月は私たちが見るであろう唯一の光です」という訳になります。

最後に、関係代名詞 ☆ には何が入るのか考えてみましょう。
先程あげたどれになるか分かりますか?

  1. who(whom)
  2. which
  3. that

正解は、2 か 3 のどちらかです。

1 は先行詞が woman や girl、someone といった人間である場合に用います。

2 は今回の文にもあるような the light といった物が先行詞である場合に用います。

3 は先行詞が人間、物のどちらであっても関係なく用いることができます。

月明かりはきっと夜を照らす

原文は夜の闇の中、月の光しか見えないというニュアンスです。

そして後の歌詞にはぼくは怖くないと続きます。

月の光しか見えないという状況をネガティブに捉えているのがお分かりになるでしょうか。

しかし、FF15の月明かりはきっと夜を照らすはどうでしょう。

原文の暗い世界に月の光しかないから暗い世界でも月の光はあるといったように、暗さを際立たせていた月の光を、暗い世界を照らす救いの光のように描写しています。

これはFF15における”月”がヒロインであるルナフレーナを指すためです。

そして先程も触れたように、”夜”は主人公であるノクティスを指します。

一つ前の文からつなげて考えると星の病によって闇に包まれた世界を旅するノクティスを、ルナフレーナ優しく照らすと捉えることができます。

FF15本編をプレイして物語の結末まで知っていると精神的にくるものがありますね。

Just as long as you stand, stand by me

「君」という表現を避ける理由

FF15には「君」という単語が一回も出てきません。

原文でyouを使っている箇所はあるのにも関わらずです。

Translationでも見ましたが、ここの文の原文とFF15の違いは次の通りです。

直訳ただ君がそばに 私のそばにいる限り
FF15ひとりじゃない

大体あっていますが……

歌詞にyouが含まれる文は、ここ意外にあと1つあります。

同じように原文とFF15の違いを確認してみましょう。

原文Whenever you’re in trouble won’t you stand by me
直訳は苦しい時でも ぼくのそばにいてくれるよね
FF15苦しい時こそ 一緒にいよう

ここについても大体あっていますが……

おそらく「君」という特定の誰かを指す言葉をFF15では使いたくなかったのでしょう。

FF15は4人旅であるため「君」というより「きみたち」って感じですからね。

Oh stand, stand by me Stand by me

ともに歩く 君たちがいるから

FF15がノクティス視点の曲であるとするなら、きみたちは旅を共にしたイグニス、グラディオラス、プロンプトのことを指しているのでしょう。

原文ではぼくのそばにいてと繰り返しているだけであるため、意訳であることが分かります。

If the sky that we look upon Should tumble and fall

if S should ~: 仮にSがVするとしたら
※ 可能性がとりわけ低い事柄に対して使う

tumble(動): 倒れる、崩れる

Or the mountain should crumble to the sea

crumble(動): 砕ける、崩れる

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